AIフリー素材サイトを個人開発をしたら150万円溶けた話―個人開発×画像素材×AIを考える

はじめに
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はじめに

これからは画像生成AIの時代!

そう思って意気揚々と2023年8月にAIで生成した画像のみを扱うフリー素材のサイト Pixalia(ピクサリア) をオープンしました。そして1年半であっという間に150万円溶けました。

企画もそれなりに考えたつもりだし、エンジニア歴10年以上の技術力でいい感じにWebサイトも作ったのだけど、結局個人開発をして150万円という高い授業料を払っただけでした。

この記事は何がダメだったのか、そしてこれからどうすれば良いのかを書いていく反省の記事。個人開発の失敗をここで供養させてください。そして最後にこの失敗から生まれた新しいプロダクトも紹介させてください。

私の構想:「写真を探す」から「その場で作る」時代のフリー素材サイト

私の構想:「写真を探す」から「その場で作る」時代のフリー素材サイト
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2023年頃、Stable Diffusionをはじめとする画像生成AIが出始めてそれなりの精度になってきました。

それを見て

「フリー素材は、これからは"探す"より"その場で作る"ようになるのではないか」

と思いました。いきなり"その場で作る"ようになるのではなく、カメラマンやクリエーターが作っているフリー素材が徐々に生成AIで作られた素材に置き換わっていき、最終的には欲しいものを探すよりもその場で作ってしまったほうが早い、というフローに変わるのではないか。

そうした仮説のもと以下のようなビジネスモデルを考えました。

  • 生成AI画像のフリー素材を「呼び水」としてユーザーを集める(広告収入)
  • その場で画像を生成できる有料ツールを提供して「探す」から「作る」へ誘導し収益化する(有料会員からの課金)

ちなみに、有料素材を提供しているPixtaは年間売上25億円規模、フリー素材の写真AC・イラストACも事業として成立しています。個人開発でその1%でも取れれば、年商2,500万円・月に200万円の売り上げが立つという考えでした。当時はとにかくやってみなければわからないからやってみようという発想でした——今思えば根拠のない自信だったのですが。

サイトオープン〜地道なコンテンツ作りとPRの消耗戦

サイトオープン〜地道なコンテンツ作りとPRの消耗戦
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2023年8月、"すぐに見つかる。その場で作れる。" 生成AIのフリー素材サイトとして Pixalia(ピクサリア)をオープンしました。

AIが作ったフリー素材を無料でダウンロードできるし、探すのが面倒ならStable Diffusion(※現在はFlux)をエンジンとして画像生成もできるという、エンジニアとしても歯ごたえのあるサイトになりました。

当然、オープン直後はコンテンツもゼロ、アクセスもゼロ。ここから素材を増やす、探しやすいサイトにする、集客するなど全部自分でやらなければいけません。毎日フリー素材画像を自分で生成し、Xで「本日の素材」をツイートし、さらにサイトを改善するという地道な作業を続ける日々が始まりました。

そしてここで気づいたのですが、素材サイトのクリエーターエコノミーというエコシステムを非常に軽く見ていたことを後悔しました。

PixtaやイラストACが機能しているのは、クリエーターたちが勝手に素材を増やし、サイトをPRしてくれる構造があるからです。しかし私の個人開発サイトPixaliaの場合は、素材の生成もPRもすべて自分でやらなければいけない。

始めの1年程度はアクセス数もほとんどないだろうと予想はしていたのですが、実際にアクセス数もほとんどないまま、このコンテンツ作り&PRという作業を続けていくことが徐々に私を消耗していくのでした。

150万円を溶かしたもの――画像生成の自動化と全文検索(AWS OpenSearch)

"すぐに見つかる。その場で作れる。" を謳っている以上は、フリー素材は大量に用意して、簡単に見つけられなければいけない。

「すぐに見つかる」という命題に対しては、サイトオープン当初から全文検索(AWS OpenSearch)を導入しました。サーバー代だけで月々2万円しましたが、使いやすいサイトにするには仕方がない、すぐにサーバー代以上稼げるからと言い訳して1年半以上使い続けました。

素材数はKPIの1つとしていましたし、素材を作れば作るほどSEOが上がると信じていたので、ここはエンジニアの力を発揮して素材の生成(=AIでの画像生成)を全自動化しました。寝ていても勝手に素材が増えていく状態が作れたのですが、それは同時に画像生成AI費用が青天井になるということでもありました。

当時は10分に1枚=1ヶ月で4,320枚を自動生成していたのですが、1枚あたり15円ほどかかっていたので約65,000円。これに加えて手動でも追加生成していたので、合計で1ヶ月あたり8万円以上を画像生成に突っ込んでいたことになります。DBやWebサーバーなども合わせると、運用するだけで月々10万円以上。手痛い出費でしたが、スケールさせるための初期費用だと思って我慢していました。

限界と反省。もう一度、個人開発×画像素材×AIを考える

限界と反省。もう一度、個人開発×画像素材×AIを考える
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素材数が増えればSEOが上がりアクセス数も増える——ずっとそう信じて月々10万円以上の赤字を出しながら1年以上運用してきました。

毎月10万円以上の請求書を見ながら、撤退すれば払わなくてもいい…でも、もう少し続ければアクセス数が爆増するかもしれない…という気持ちに大きく揺らされながら続けてしまい、気づけばサーバー代とAI画像生成費用で150万円以上を溶かしてしまいました。結果、SEOも全く上がらず、アクセス数もさっぱり。さすがに1年6ヶ月目でもう限界でした。ここでやっと自らの戦略が誤っていたことを認めました。

反省①:SEOに対する認識

当時はSEOの知識がまったくなく、大手サイトの真似をすれば1%くらいはアクセスが流れてくるだろうと甘く考えていました。しかし新規ドメインで開設したサイトが1年以内にSEO上位に食い込むことはほぼ不可能に近いと、身を持って体感しました。

また素材の画風やジャンルを絞らずに全方位で作っていましたが、SEOの定石通りまずはニッチなジャンルで専門性を高めてから展開する戦略をとっていたら、また違った展開になっていたのかもしれません。

反省②:エンジニアとしてのこだわり

"すぐに探せる"と謳っている以上は全文検索を実装したい——そのこだわりが強く、サーバー代を抑えることができませんでした。機能やスペックではなく、もっとコストにこだわるべきでした。

結局残ったのは、150万円を溶かした月間1,000PV・有料会員0人のWebサイトのみ。

この現実を突きつけられながら完全撤退も頭をよぎりましたが、もう一度個人開発と画像生成AIについて考えてみることにしました。

AIのラストワンマイルを埋める

AIのラストワンマイルを埋める
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これからは間違いなくストックフォトや有料素材の市場は生成AIに取って代わられるでしょう。「探すよりその場で作る」流れは私でも予想できたのですから、その流れは止まらない。

一方で、ChatGPT・Gemini・Claudeなど生成AIプラットフォームがどれだけ進化しても、侵食できない領域があるのではないか。AIプラットフォームとユーザーとをつなぐ「AIのラストワンマイルを埋める」サービスこそ、個人開発が生き残る道ではないか——そう考えるようになりました。

そして私がたどり着いた結論は、「AIのラストワンマイルはWordPress管理画面の中にある」でした。

ブログサイトの大半はWordPressで動いています。記事を書いて公開するとき、アイキャッチ画像を用意するためにいったんAIプラットフォームへ移動し、プロンプトを考え、生成し、ダウンロードして、アップロードして——この地味に面倒な作業をワンクリックでできるようにすることこそが、AIとユーザーのラストワンマイルを埋めるサービスになるのではないか。

そうした仮説のもと作ったのが Pixalia Image Assistant です。

Pixalia Image Assistantとは

Pixalia Image Assistantは、WordPressの投稿編集画面から、記事の内容をもとにワンクリックでAIがアイキャッチ画像を自動生成・挿入できるプラグインです。

プロンプトは不要。記事のタイトルや本文をAIが読み取り、内容に合った画像を1クリックで生成します。

  • アイキャッチ画像の一括チェック:投稿一覧でアイキャッチの設定状況をひと目で確認(無料)
  • SNSシェアプレビュー:シェアされたときの見え方をその場で確認(無料)
  • ワンクリック自動生成:記事内容から適切なアイキャッチ画像を自動生成(ポイント制)
  • セクション見出し画像の自動挿入:記事の各セクションに合わせた画像をワンクリックで挿入(ポイント制)

画風は8種類から選択可能で、日本語・英語に対応しています。

まず無料で試せます。 Pixaliaサイトで会員登録すると200ポイントが付与され、アイキャッチ画像を数枚すぐに試すことができます。

さらに、この記事を読んでインストールしてくれた方限定で、スタンダードプラン1ヶ月分の900ptをプレゼントします。インストール後にXの私のアカウント(@tttooogggiii)へ「インストールしたよ」とDMしてください。使ってみた感想も気軽に教えてもらえると嬉しいです。

👉 WordPress公式ディレクトリからインストール

👉 Pixaliaサイトで会員登録(無料・200pt付与)

おわりに

おわりに
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150万円はとても高い授業料でした。でも、これを本当に授業料として糧にできるかはこれからが勝負だと思っています。

個人開発を止めてしまえば楽になるのかもしれない。でも、自分が作ったサービスを誰かに使ってもらう体験をどうしても諦められない。世の中に必要とされるものを自分の手で作ってみたい——その気持ちだけで、150万円溶かした後もまだ続けています。

WordPressでブログを運営している方、アイキャッチ画像の準備が地味に面倒だと感じている方、ぜひ一度 Pixalia Image Assistant を試してみてください。

フィードバックは大歓迎です。

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